働く人の健康支援に携わっている保健医療スタッフの皆様へ
「がん患者らが治療しながら働けるよう就労環境を整えた企業向けに国が始めた助成金制度が、初年度の2017年度、約750件分の予算を確保していたにも関わらず、14件しか使われていないことが厚生労働省への取材でわかった。」
これは2019年9月4日の読売新聞の記事です。
「治療と仕事の両立支援」は働く人の健康支援の大きな課題になっていますが、皆さんの現場での両立支援に課題はありませんか。
2019年3月には、厚生労働省からガイドラインや企業と医療機関の連携マニュアルも発行されました。
しかし、一言で「治療」といっても、様々な疾患があり、また症状も様々です。
そのうえ、医療は日々進化しています。
私自身、病院から離れて16年。特に治療に関する知識は古いものになっているのを感じています。地域や企業の中にいると、治療に関する知識の更新ができにくくなっていませんか。
働く人を支援していくためには、病気の理解だけでなく、今、どのような治療が病院で行われているのか、医療現場ではどこまでサポートができるのか、治療によりどのような副作用が出る可能性があるのか、最新の知識のinputはできていますか。
治療をしながら仕事も続けていきたいと思う人の悩みや不安は一人一人違っても、私たち支援者がより新しい知識を身につけ、医療機関とも連携しながら支援することで、より質の高い支援を目指すことができるのではないかと考えます。
また、社内でマニュアルや制度が整っても、実際にはそれを活用するための「風土」がなければ、せっかくの制度も生かされません。また、古い知識のままでの支援はマイナスの支援にもなりかねません。
使いやすく、役に立つ制度にしていくためには、私たちの知識を最新のものに更新しながら、その制度を使いやすくするための風土をつくっていくことが大切ではないでしょうか。
医療機関と働く場との連携についても考えていきたい。
そこで、病院でがん患者さんたちのケア、サポートをしている看護師を囲んで、勉強会を開催します。
最新のがん治療について、看護の立場からお話しいただき、実際に支援していくうえでの課題や悩みについてディスカッションします。
医療は日々進化しています。
そして、働く環境も企業によって様々。
病院でがん患者さんのケアをしている看護師を囲んで、今、がん患者さんが抱えている就業に関する課題について、学びます。
治療と仕事の両立支援を学ぶ会【がん化学療法と副作用】
◇開催日時
2019年10月7日(月)14時~16時
◇開催場所
横浜駅周辺(参加者に詳細をお知らせします)
◇講師
独立行政法人 地域医療機能推進機構 横浜中央病院
がん化学療法看護認定看護師 熊坂 美希子さん
◇参加費
無料
◇お申し込み・お問い合わせフォーム
https://successful-aging-support.com/inquiry/
Messengerからもお申込みいただけます。