こんにちは。
株式会社サクセスフルエイジングサポートの金原です。
このたび、横須賀市にて開催された「保健指導勉強会」の講師を務めさせていただきました。
当日は保健師・管理栄養士・歯科衛生士など多職種の方々、経験年数・年代ともに幅広い層にご参加いただき、グループワークや意見交換を通じて、現場に直結する学びを深める時間となりました。
5月:「伝わる保健指導」を学ぶ
第1回では保健指導を「伝える」から「伝わる」へをテーマに焦点を当てお話ししました。
伝えるだけでは行動につなげることができません。
「保健指導はプレゼンである」という考え方、そして相手の共感を引き出し、行動につなげるための3つのステップ。
(①健診結果の読み解き ②見える化 ③具体性を上げる)
これらを実際の事例をご紹介したり、ワーク形式で考えていただくことで自分ごと化して考えていただきました。
5月から8月へ──受講者の変化

そして3ヶ月後の2回目の勉強会(8月)。
この間に現場で実際に試してみたという声が多く寄せられました。
アンケートでは、こんな変化が見られました。
- 「対象者の反応をよく観察するようになった」
- 「説明するだけでなく、“どう感じたか”を聞くようにした」
- 「伝わることを意識して資料を作るようになった」
- 「自分自身の食生活を見直すきっかけにもなった」
それぞれが、5月に学んだ“伝わる保健指導”を現場で実践し、対象者との関わり方を工夫していたことがわかります。
8月:「バランス良く食べる」保健指導の実践
第2回(8月15日)は「伝わる!」をさらに深めた実践編として開催。
テーマは「バランス良く食べる」食事指導と、健診結果を踏まえた保健指導のコツでした。
四群点数法やスマートダイエット®の考え方をもとに、“何をどれだけ食べたら良いか”をわかりやすく伝える方法を学びました。
また、検査値別(血圧・血糖・脂質・肝機能など)の保健指導のコツも紹介しました。
参加者からは、
「現場での説明の仕方が変わった」
「保健指導が楽しくなった」
といった声も多く、5月からの成長が感じられる回となりました。
行動変容につながる気づき
「今回の勉強会で学んだことで、今後チャレンジしてみたいことはありましたか?」という問いに対し、全員(25名)が「あった」と回答してくださいました。
寄せられた声の一部をご紹介します。
- 「まずは自分自身の食生活改善と検査値の推移を見ながら研修の復習をしたい」
- 「知識がなく自分にはできないかもしれないという思いがあったのですが、保健指導に挑戦してみようという気持ちになりました」
- 「対象者の背景を情報収集し、その人に合った働きかけを丁寧に考えたい」
- 「相談を怖がらないようにしたい」
- 「基準値だけでなく個別アセスメントを意識し、実践を増やしていきたい」
- 「グループワークを通じて、自分自身の食生活の改善も必要だと気づいた」
具体的な実践意欲が多く示され、学びが行動につながっていることがわかります。
参加者の感想より
- 「とても具体的で納得感のあるお話をありがとうございました。もっと早く聞きたかったです」
- 「検査数値をただ見るのではなく、その人に合わせて具体的に指導する視点が勉強になりました」
- 「同じ症例でも経験や立場によって多様な視点が出るグループワークは刺激的でした」
- 「苦手だからと逃げずに、専門職だからこそ取り組むべきだと感じました」
- 「相談電話に初めて少し手応えを感じられるようになりました」
- 「事例検討で“指導後の変化”まで共有いただけたことで、実際の支援のイメージが具体化しました」
参加者それぞれが、現場での課題や自身の成長に直結する学びを持ち帰ってくださったことが伝わります。
行政保健師のつよみ

保健師はこういった学びの機会も多いですが、実際に現場で活かせている方は多くはないと思います。
知識とスキルは異なるものです。
振り返りをしたり仲間とシェアをすることによって学びが自分ごとになっていきます。
行政の保健師さんは一緒に働く仲間が多いので、振り返りや話をすることでスキルがつくということもお伝えさせていただきました。
仲間が身近にいるということは大きなつよみです。
サクセスフルエイジングサポートでは、引き続き保健師を始め健康に携わる専門職の皆様とともに、実践に生かせる学びの機会を提供してまいります。

