◆ 自分自身のために、大切な人のために、いま禁煙しよう!

新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言が出されました。

このコラムは、感染予防、重症化予防の視点から、喫煙者の方には、少しでも早く禁煙することをご提案したいと想いで書きました。改めて「禁煙」を考えるきっかけにしていただけたらと思います。

新型コロナウイルス感染症のリスクについてはもちろんですが、4月1日には改正健康増進法が施行され、基本的に公共の建物、店舗、オフィスなどの屋内では原則禁煙となりました。

これは「望まない受動喫煙をなくすこと」を目的として制定された法律です。店舗や建物にも「禁煙」の表示がされるようになっています。

喫煙を続けることのリスク

現在、新型コロナ感染症が拡大している状況において、喫煙のリスクについては、少しずつメディアでも取り上げられ、医療関係者等も警鐘を鳴らしています。

喫煙と新型コロナ感染症に関するWHOはじめ、専門家の記事をいくつかご紹介します。

Yahooニュース(WHOの記者会見内容あり)(2020年4月1日)https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200321-00168904/h

保健指導リソースガイド(2020年4月1日)
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2020/009083.phph

喫煙を続けていることによる免疫力の低下や、感染した際の重症化リスクの他、喫煙所という狭い空間に入ること自体の感染リスクについても書かれています。

また、どちらの記事にも「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」という言葉が出てきますが、皆さんは「COPD]をご存じでしょうか。

COPDはたばこの煙などの有害な物質を、長い間吸い続けることで、起こる肺の病気です。

具体的には、気道が炎症を起こしたり、肺胞の壁が壊れたりして、息切れ、咳やたんの増加が起こります。また、肺炎を起こしやすくなったり、重症化すると酸素療法が必要になります。

一番の治療は禁煙です。禁煙することで、進行をゆるやかにすることができます。

参考:COPD-jp.com h

禁煙を成功させるために

禁煙した方がいいことはわかっていても、禁煙はそれほど簡単なことではありません。特に今の状況は禁煙支援を受けることも困難にしています。よって、ここでは、今の状況でできる禁煙の方法について、情報提供していきます。

禁煙する方法にはいくつかあります。

特に喫煙歴が長い方におすすめしたいのは「禁煙外来」です。いくつかの要件が満たされると、保険診療で禁煙治療を受けることができます。

禁煙外来では医師のサポートと禁煙補助薬を使って禁煙ができるので、一人で禁煙するよりも、禁煙が成功しやすいと言われています。

ただ、今の状況で禁煙治療のために外来受診することも、積極的に勧められません。

また、外出自粛の状況が続く中、気分転換等も難しい状況です。

そこで、まずは以下の方法を検討してみることをお勧めします。

1.企業や健康保険組合等で行っている禁煙プログラムを利用する。

まずは、ご自身が加入している健康保険組合や共済組合でおこなっている禁煙プログラムを確認してみましょう。それぞれ違いはありますが、オンラインで禁煙治療を無料または低額で受けられるサービスや、メール等による禁煙支援を受けることができるサービスなどがあります。

オンラインでの禁煙治療は治療薬も郵送してくれるプログラムもあります。まずは、お勤めの会社の健康管理部門や、健康保険組合等に問い合わせてみましょう。

2.オンライン診療で禁煙治療をしている医療機関を探す。

「オンライン診療 禁煙」で検索すると、あまり多くはありませんが、禁煙治療のオンライン診療をおこなっているクリニックがいくつか出てきます。

ただ、今は新型コロナ感染症の影響で、禁煙治療を休止せざるを得ない医療機関もあるかと思います。まずは電話等で、お問い合わせをしてみてください。

3.禁煙補助薬を使う

薬局・薬店で禁煙補助薬ニコチンパッチニコチンガムを購入することもできます。ニコチンパッチは医師による禁煙治療でも処方されます。市販されているニコチンパッチは医師が処方するものに比べると用量が少ないものです。

インターネットでも購入できますが、薬剤師による相談窓口が設置されている店舗から購入するようにしましょう。

禁煙補助薬についてはこちらも参考にしてください。
禁煙のおくすりってどんなもの?(e-ヘルスネット/厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)

禁煙した方がよいことをわかっていても、今の状況ですと、気分転換の方法が限られていたり、いつもと違う状況でストレスがたまりやすかったりで、難しい状況もあることは確かです。しかし、自分自身のいのち、大切な人のいのちを守るため、また、大切な人を悲しませないためにも、ぜひ禁煙をお勧めしたいと思います。

各企業、行政にも禁煙に関する相談窓口がありますので、活用しましょう。

禁煙は今からでも遅くありません。禁煙後すぐに得られる効果もあります。
禁煙の効果(e-ヘルスネット/厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)

ご家族や仲間の禁煙を応援する方へ

禁煙には周囲の人のサポートも大切です。

禁煙したばかりはニコチンの離脱症状により、イライラしやすくなります。一般的に離脱症状は2週間程度でおさまってきますので、周りの方は温かく応援してあげてください。