◆ やせやすい身体づくりのための生活習慣vol.1「朝食を食べてみる」

こんにちは。
生活習慣病予防・メタボ改善のためのダイエット支援と法人の健幸経営サポートをしている保健師の金原嘉子です。

今回から5回シリーズで「やせやすい身体づくりのための生活習慣」について書いていこうと思います。

第1回目は「朝ごはん」

スマートダイエットや保健指導の現場で出会う方の中に

「朝ごはんは食べません」
「朝はコーヒーだけです」

という方がいらっしゃいます。

理由を聞くと

「どうしても受けつけない」
「食べると気持ち悪くなる」
「お腹が痛くなってしまう」
「高校生の頃から食べる習慣がない」

という理由が返ってきます。

それでも絶対食べた方がいい!とは言いませんが、私は食べた方がメリットが大きいと思っていますし、実際、スマートダイエットで数百人の方の食事を見てきて、

朝ごはんを食べる習慣がない人が、朝ごはんを食べ始めたら、体重が減り始めた

という場面を多く経験しているので、やはり基本的には、朝ごはんを食べることをお勧めしています。

目次

朝ごはんを食べるとやせる3つの理由

今まで学んできたことと、経験から
朝ごはんを食べた方がやせやすい理由を3つあげてみようと思います。

朝ごはんを食べると日中の代謝が上がる

これは、時間栄養学や体内時計の研究等で言われていることです。
私たちの身体にある「体内時計」のシステム。
これは24時間より少し長めの周期(最近は24時間と15分くらいと言われています)になっていることが分かっています。つまり私たちの生活時間1日24時間とのズレが生じています。

このズレを修正するためには、毎日リセット作業をしてあげる必要があります。

それが「光」「食事」です。

朝、目から光の刺激を受けることで、脳にある体内時計の「親時計」がリセットされるそうです。
そして、食べ物がお腹に入ることにより、各臓器等にある「子時計」がリセットされるそうです。

この親時計と子時計のリセットをあまり時間を空けずにしてあげると、身体が
「今から1日のスタートだ!!」
と認識し、全身が活動モードに切り替わるので、代謝や脳の働きが活発になると言われています。

このリセットがしっかり行われないと、身体が活動モードに切り替わることができないまま日中を過ごすことになるので、活動時間に身体と脳がしっかり働いてくれず、パフォーマンスが低下しやすくなります。

子どもの頃から「朝ごはんを食べよう」と言われているのも、納得できますね。

朝ごはんを食べると血糖値が安定しやすい

朝ごはんを食べずに、1日の最初の食事がお昼ごはんになると、そのお昼ごはんのときに血糖値が急激に上がってしまうことがあります。

血糖値が急激に上がると、その分、血糖値をさげるためのインスリンというホルモンをたくさん出して、血糖値を下げようとします。これが何度も繰り返されると、インスリンを出す機能が疲弊してしまい、インスリンをうまく分泌できなくなって、血糖値が下げられなくなってしまいます。

最近はこのインスリンを出す機能が低下してしまうことによって血糖値が下げられなくなり、糖尿病になる方も多くなっているそうです。

また、朝食べていない分、昼食の量が多くなりやすくもなったり、お腹が空いているので、早食いの原因にもなります。

また、朝ごはんを食べずに、甘い飲み物で何となく空腹をやり過ごしているという人も、よくいらっしゃいます。

甘い飲み物は、液体になっている分、体内での吸収のスピードが速いので、やはり血糖値の急上昇が起こる原因になります。「ペットボトル症候群」という言葉でも、注意喚起されています。

血糖値の急上昇は血糖値のコントロールを不良にするだけでなく、中性脂肪も合成されやすく、体脂肪が増える原因にもなります。

朝ごはんを食べている方が、血糖値が安定しやすくなり、やせやすいだけでなく、生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防にも効果的と言うことができます。

朝ごはんを食べると代謝が整いやすい

私たちの身体は、食べることによって摂れる様々な栄養素を使って、代謝を整え、私たちが生きるためのエネルギーに変えています。

よって、足りない栄養素があると、うまく代謝機能が維持できなくなってしまいます。

食事の回数が減ってしまうと、必要な栄養素が充分にとりきれない可能性が出てきます。1日2食になると、とれる食材の種類も限られてくるので、その分、不足する栄養素が出やすくなります。

よく
「代謝を上げるためには運動すること!筋肉をつけること!」
と聞くと思います。

間違ってはいませんが、運動して筋肉をつけて代謝をあげるのはなかなか大変なことです。
まずは
「代謝に必要な栄養素が十分に摂れている身体」
を目指し、食事でしっかりと必要な栄養素をとっていくことが、代謝を上げる近道ということができます。

大事なのは自分の身体(体質)に合っているかどうか

もし、あなたが今、朝ごはんを食べていなくても
自覚できる体調が良く(不調を感じておらず)
健康診断でわかる数値(データ)も安定していて
日中も活動的に過ごせている
のであれば、朝ごはんを食べようとしなくてもよいかもしれません。

しかし、どれか1つでも、気になる点があるのであれば、この機会に朝ごはんを食べてみてはいかがでしょうか?

私たちの身体は1人1人違います。
また年齢を重ねるにしたがって、身体は変化していきます。

若いころは、朝ごはんを食べていなくても特に問題なかったかもしれませんが、だんだんと不具合が出てきて当然です。

自分の自覚できる体調と自覚できない体調(健康診断等でしかわからない体調)の変化をとらえながら、生活習慣を見直していきましょう。

弊社のスマートダイエット®教室でも、朝ごはんを食べることをお勧めしていますが、
「朝ごはんを食べ始めたら、体重が減り始めた!」
という人を多く見てきました。

これは私の感覚的なものですが、朝ごはんをなかなか食べることができない人は、やせにくい傾向がある印象があります。

今まで食べてなかったので、胃が受け付けず、最初は白湯から始めたという人もいます。
それでも続けているうちに、白湯だけでなく、少しずつ食べられるようになったそうです。

体重を減らしたい、気になる検査値があるという人は、まずは朝ごはんを食べてみてはいかがでしょうか?

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